第18回日本ボッチャ選手権大会②

大会2日目

予選リーグを突破した8名での決勝トーナメント

・準々決勝
5対2(勝ち)
相手は優勝候補の1人、今大会の中で1番自分がやりたくない相手でもあり、できれば決勝で戦いたかった相手でもある。
強化合宿で何度も対戦しているため、相手の得意のプレーとそれに対する対策は練習してきたが、同時に相手も自分の研究をして挑んできている。

1エンド目から冷静に集中し自分の戦いができた。3エンド目に入る前アシスタントからも隙があったら点を取りに行こうと声をかけてもらい、3エンド目で3点とり相手は動揺してその後にジャックミス、そのまま勝利となった。

・準決勝
3対4 (負け)
相手はベテラン選手。ほぼ毎年日本選手権の本選へ出場している。地元開催と言うこともあって準々決勝では優勝候補を倒し勢いに乗っている選手。
自分の苦手なロングボールを投げる選手ではあるが、精度や戦術面で普通に戦えば勝てると思っていた。準決勝前に決勝で対戦する相手のことを考えていたり、予選リーグの1敗同様に気の緩みがあったように振り返ってみると感じる。
自分のジャックで大量得点を取れるチャンスがあったにもかかわらず、攻め手を見失い点数がほとんど取れず、逆に相手ジャックのロングボールに対して精度がめちゃくちゃ低く、話にならないレベルだった。この試合は全てにおいて情けなすぎる戦いだった。

この時点で2連覇はなくなった。何をやっているのか…悔しいと言うよりも自分自身が情けなく恥ずかしいだけだった。

気持ちの切り替えをと思いながらも、やはり準決勝で負けたショックは大きく、とりあえずそのまま3位決定戦へ。

・3位決定戦
5対0 (勝ち)
相手は強化選手で今大会はとても調子が良さそう。また、以前よりも力をつけている。これ以上負けることは許されないとわかっていながらもあまり気合が入らず、どちらかと言うと無ののままで戦った。あまり無理はせず確実に戦い、見ている人も面白くない試合だったと思うが勝つことはできた。

最終的に3位で終わった。優勝した選手は、優勝候補の1人だが、他を引き寄せないほどの圧倒的な勝利で優勝した。
全体を通して自分の試合は、良い試合と全く良くない試合との差が激しすぎ。様々な部分で自分自身の甘さや相手のことを考えすぎて自分のプレーを見失ったり課題が見えた。ボッチャを始めてからここまで自分が情けないと思ったのは初めてのこと。

正直、今のまま過ごしていっては東京パラリンピックのメダル以前に東京パラリンピックの代表自体が危うい。まずは練習時間、練習内容、練習量を改めて考え直さないと強くはならない。このまま終わっていいのか…自分自身に問いかけ嫌なのであれば何が必要なのかを考え行動しなければ下から来るものにどんどん抜かれていくだけ。

2016年をこういった気持ちで締めくくるのはとても気持ちが悪い。単純に弱いから負けた、ただそれだけ。ただ弱い自分は嫌だ、だから強くなるしかない!



高橋和樹

パラリンピック競技種目・ボッチャ BC3クラス

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