第12回関東ポッチャ選手権大会②

2016年2月21日

大会2日目、次の自分の試合結果とそれ以上に横のコートで対戦している試合の結果次第で予選リーグ突破が誰になるかが決まる。

とにかく自分に出来る事は大量得点を取り得失点差になった時に決勝トーナメントへ上がれるようにすること。

初戦で負けた以上はそれ以上の事は何もできない。

相手は過去の日本選手権で準優勝の経験もある選手。ここ最近調子が悪いため、油断はせずに確実に点数を重ねていこうと意識をし、終わってみれば14対0で勝利。

3エンド目途中からは自分の試合以上に横のコートの試合結果が気になり、横のコートではかなり競り合った戦いをしていた。
隣のコートは最後の1球で勝負が決まり、初戦でで自分に勝った相手は負けてしまい、ミラクルが起きて自分が決勝トーナメントへ上がれることになった。







準決勝、このいただいたチャンスを絶対に生かそうと気合を入れて勝負に挑む。
相手は同じチームのBさん。

ベテランで寄せがとても上手い選手なため、いかに相手のリズムを崩すかが勝負の鍵!

1エンド目は、相手のミスもあり3点先取。

しかし、2エンド目は相手ジャックで自分が大きなミスをしたわけではないが相手の上手さが目立ち、自分が先に投げきってしまい相手が3点。




3エンド目は自分が2点取り、4エンドの目に入る時点で5対3で自分が2点のリード。

日本選手権の決勝の戦い方からもリードしての4エンド目の戦い方に課題があるため、この4エンド目は自分自身の課題を意識しつつ、守らず攻めて戦った。
自分は残り3球を残すも、相手の残り1球次第で自分の勝利かタイブレイクに繋がるかが決まる。

相手のラスト1球、相手ボールは数センチ寄らず、自分は3球を捨てて勝利することができた。

自分には4エンド通してさほど大きなミスボールがなかったにも関わらずこの競り合い。相手の強さを感じることが多かった試合だった。







そして決勝戦、相手は同じチームのKさん。

一緒によく練習をしてもらっている選手で、初球を寄せられると弾きにくいボールを使っている。ただKさんは準決勝で激しいタイブレイクの戦いをしていて決勝戦を迎えるにあたってかなり体力が消耗していた。



1エンド目、相手はすぐにボールを投げきってしまい、自分は大量得点を取るチャンス。ただここでの課題が大量得点を取る上での得点圏を広げる戦い方、この戦い方を欲張りミスしたことによって結果として1点先取しかできなかった。




2エンド目は、2点を取り、3エンド目で1点取られ、4エンド目に入る時点で3対1。
4エンド目も準決勝同様に攻めた上でトータルで勝つことを意識し、相手のラスト1球が数センチだけジャックから遠く、3対2で自分が勝利。
何とか優勝することができた!

今大会も試合を通じて、戦い方への課題や気づきなどたくさんあった。中でも1番はメンタル面。試合へ気持ちをきちんと向け集中させること、まだまだ大した実力のない自分なのだから、油断さえすればどんな相手にだって負ける可能性は十分にある。また、試合を重ねるごとに自分では気づきにくいが疲れなどからか戦い方が雑になってしまっている。この辺は実践を重ねていきながら鍛えていくしかないのかなとも思う。

試合内容はともかく、運にも恵まれ優勝できてホッとした。

次の世界選手権前に今回の気づきが得られてよかったように思う。



高橋和樹

パラリンピック競技種目・ボッチャ BC3クラス

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