国際大会派遣対象選手 選考会

2016年4月9日10日


5月に行われるドバイ国際大会の出場選手を決める選考会。


選考会に出場できる選手は強化指定選手、強化育成選手の計8名。どの選手も日本ランキングの8位以内に入る力のある選手。
この中で1番になる事は日本選手権で1番になる以上に難しいことかもしれない。



予選リーグ初戦。
初めて組むアシスタントとの試合にもなり、前半はなんとなくいつものペースで動くことができていない違和感も感じつつ、攻め方をミスしたりもあったが、次第に慣れてきて大差で勝つことはできた。


予選リーグ2試合目。
日本選手権ではタイブレークの末で勝った相手なため、今回は大差で勝ちたかった。相手のミスなどからそれなりに点数は取って勝ちはしたが、あまり良い勝ち方ではなかった。


予選リーグ3試合目。
ジャックを5メートルを超える中距離に置く選手。特に中距離が苦手と言うわけではないが、実戦経験としてはまだまだ少ないため、どんな戦いになるか楽しみにしながら挑んだ。試合がスタートしてみるとこれまでの1試合目、2試合目と比べボールの動きがとても不安定。中距離だからボールが曲がりやすいと言うのもあるが、ただそれ以前に自分のジャックでも寄らず、ボールが極端に左に曲がる。原因はわからず、そんな状況のまま自分は決めたい1球が決まらず、逆に相手はしっかりと決めるところを決めて、最終的に1対5で負け。ちなみに負けた原因はボールの曲がりだけではなく戦術的な問題もあった。


予選2位通過で準決勝へ。


準決勝。


相手は日本選手権で自分に負けてから自分を倒すことを目標に練習に励み、予選リーグを圧勝して勝ち上がってきた選手。戦い前の表情を見てもとても気合が入っていた。ボールが不安定な自分に対して、相手はその気合がボールへも伝わっていったのか精度が高く、3エンド目で大量得点を取られ、4エンド目、自分のジャックで初球が寄らず、この時点で勝負は決まり1対6で負けた。







3位決定戦。

予選リーグで負けた相手。同じ相手に2度負けるわけには絶対に行かない。ボールが不安定な状態は若干改善されながらもまだまだ気にはなっていたが、そんなの理由にならず勝たなければいけない。相手は疲れもあったのか、調子としてはイマイチな様子で、何とか予選で負けた点数の1対5以上は取りたいと思っていた中で6対1で勝ち、全試合終了。







世界選手権で準優勝となり世界で2位の結果は残せても、実際の実力が世界で2位ではないことは当然にも自分自身が1番良く分かってはいる。ただ、その実力がなくても結果として世界で2位になった以上、リオパラの日本代表に選ばれる可能性が高い状況の中で日本人に2回も負けると言う事はとても恥ずかしこと。この事実と今の実力をしっかりと自分自身が受け止める必要がある。

ボールや道具が不安定だった、初アシスタントのペアでいつもとリズムが異なった、北京から帰ってきたばかりで疲れがあった、気持ちを選考会にもっていくことができなかった…、そんな事は何の理由にもならず、世界で戦うと言うのであればどんな状況でも力を出せるようにすることが必要で、これらのことが自分自身の今の課題。




リオパラまではあと5ヶ月弱。

派遣が決定されてからでは遅く、派遣が決定される見込みで今から準備しておかなければ今のままでは世界では絶対戦えない。

世界選手権で持ち帰った課題に取り組む時間がないまま、この選考会に挑み、この選考会を通じてこの結果からも改めて早急に課題に取り組む必要性を感じた。




そして、この選考会で負けた2人の選手には、11月の日本選手権でしっかりリベンジします!







高橋和樹

パラリンピック競技種目・ボッチャ BC3クラス

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